テレビなどの放送をご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、大盛り上がりでしたね。私達も製作をしたパネルを持参したところ、多数の方が見て下さいました。ありがとうございます。

さて、当日実施したアンケートに「加茂湖のカキの不作と水質は関係ありますか?」とのご質問をいただきました。答えは、ズバリ!関係があります。

浄化槽は、とてもコンパクトにまとめられた下水処理施設です。ウンチやオシッコ、台所の洗浄水など生活する上で排出される汚水は、浄化槽で微生物の力によって有機物(BOD)などを除去した「きれいな水」に浄化されます。

しかし、この「きれいな水」には、加茂湖の富栄養化に関係のある窒素やリン(栄養塩類)が含まれています。これら栄養塩類は肥料としては有用ですが、水環境中に流入すれば植物プランクトンの増殖を引き起こして、赤潮やアオコの発生につながってしまいます。

既に浄化槽には汚水中の有機物(BOD)だけでなく栄養塩類(窒素又はリン)を除去する機能を持つ「高度処理型浄化槽」がありますが、現在のところこれら栄養塩類を除去できる旧型浄化槽から高度処理型や下水道への切り替えが進んでいないのが現状です。(参考文献:『佐渡島環境大全 改訂版』)

次回は、11月4日に開催される「佐渡市環境フェア2013」にてこの度のパネルを展示させていただきます。まだ、ご覧になっていない方はこの機会に是非ご覧ください。

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