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誰しもお世話になったことがあるチョークですが、ひょっとしたらそれは障がい者の手で作られたものかもしれません。国内最大のシェアを誇り、さらに全従業員に対する障がい者の雇用が70%(83人中61人)を超える日本理化学工業に、見学に行ってきましたよ。

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今でこそ障がい者雇用のモデルケースとして知られる日本理化学工業ですが、当初は雇用に消極的でした。しかしひょんなことから2人の体験雇用を受け入れ、そのまじめな働きぶりに従業員が会長の大山さんに彼らの雇用を直訴。

さらに「人間すべて群れの中にいて周りの人に役立つことに心地よさ、喜び、幸せを感ずる“共感脳”」が誰の人生においても(たとえ障がい者でも)大切だと学んだ大山さんは、それから意欲的に受け入れるようになります。

日本理化学工業で働くには、障がい者は以下のルールを守らなければいけません。

  1. 一生懸命働く
  2. トイレや食事は自分でする
  3. 挨拶をする、返事をする
  4. 他人に迷惑をかけない

これを守れないと自宅待機が命じられますし、実際、作業中に暴れたりで2年間で37回も自宅待機を命じられた方もいます。しかし、そこで諦めないのが大山さんのスゴイところ。辛抱強く作業を教え、今ではまったく問題行動が無いとのこと。スゴイ!

障がい者が円滑に作業するには工程の工夫に加え、雇用する側の心構えが大切なのだと思い知らされました。質疑応答ではかなり突っ込んだ内容にも答えていただき、ありがとうございました。

また機会があれば色々教えてください!

 

 ・障がい者と共存共栄① ~アースサポート(株)編~

 ・障がい者と共存共栄② ~徹底仕分けで「できる」を増やす!~

 

Text: 伊藤耕平